このコーナーではジャンプの新たなる可能性を探ります! 第1回目の今回はジャンプを使ったモテる方法を紹介します!
誰しもモテたいと思うはずだ。女の子と手をつなぎ帰りたいし、バレンタインデーには手作りのチョコをもらいたい。ただその道は険しいように思える。
しかし我々は「少年ジャンプ」という最強の武器を持っている。そこにTwitterやFacebookを組み合わせると簡単にモテるのだ。難しいことはない。その組み合わせだけで幸せな青春を手に入れることができるのだ。
モテるにはまず相手に興味を持ってもらう必要がある。では、どうすれば興味を抱かせることができるのか。一般によく言われるのが「少年の心を持った人」だ。これをどうアピールすればいいのか。簡単である。「少年ジャンプ」である。
「少年ジャンプ」というくらいだから読んでいれば少年の心を持っている証拠。これを多くの異性にアピールすればモテるのだ。そのアピールに役に立つのがTwitterやFacebookといったSNSである。
どうSNSを活用するのか。それは位置情報である。TwitterやFacebookは投稿時に写真や位置情報を付けることができる。位置情報とは自分がどこから投稿しているのか相手に分からせる機能。少年ジャンプとこれを組み合わせればもはやバレンタインデーのチョコは間違いないのだ!
モテる要素は少年の心だけではない。ほかにも「お金持ち」というのもやはりモテるには必要だ。それが位置情報を利用すれば本当にお金持ちでなくても「お金持ち」を装えるのである。
東京の田園調布は超高級住宅街である。つまりお金持ちの住むところ。そんな場所で「近所のコンビニで朝食とジャンプ買った」と写真と位置情報を付けて投稿する。するとそれを見た人は「少年の心を持ったお金持ち」と思うのだ。さらにおにぎりは一個240円もする高級品。間違いなく少年の心を持ったお金持ちだ。
近所と言ってもそれは人それぞれ。宇宙規模で見れば実際は鹿児島に住んでいたって田園調布くらい近所と言える。投稿に嘘はないのだ。一言もお金持ちとは言っていない。ただ写真と位置情報を投稿しただけ。でも、お金持ちに見える。我々はモテモテの実を食べたと言っても過言ではない!
お金持ちをアピールした次は「オシャレ」もアピールしたい。やはりオシャレもモテる要素。これも位置情報によって簡単にアピールできる。しかも知的な感じも同時にアピール可能だ。オシャレで少年の心を持った知的な人。モテない理由が分からない。
「お気に入りのカフェで読書中」と書いて位置情報と写真を付けて投稿。代官山のスタバ、問答無用でオシャレだ。さらに「ジャンプ」と「罪と罰(下)」の写真。オシャレで知的で少年の心を持った人だ。
ポイントは「罪と罰(下)」であること。上巻だといま読みはじめたみたいに思われるが、下巻ならば上巻はすでに読んでいると思われるだろう。実際は上巻も下巻も読んでいない。読んでいるのはジャンプだけだ。
位置情報は近くにいればいいので何も本当にカフェに入る必要はない。しかしTwitterやFacebook上では「オシャレで知的で少年の心を持った人」をアピールできる。便利な世の中になったものだ。今や世界はモテるしか選択肢はないのだ。
お金持ちやオシャレだけをアピールすれば、「お堅い人かな、近寄りがたいな」と相手は思ってしまう。しかし、そこにジャンプがあることで親しみを感じることができるのだ。ということで次は高学歴をアピールしようと思う。
高学歴もやはりモテる要素。となると「東大」だ。東大の人とは話が合わないかも、という心配をなくすのがジャンプ。この組み合わせにより、バレンタインデーのチョコ10個は約束されたと言ってもいいかもしれない。
「懐かしいな」という言葉と共に投稿した。東大に通っていなくても、ふと何かを懐かしく思うことがある。それをたまたま東大前で感じたのだ。しかし、それを読んだ人は「東大に通っていたのね」と思うだろう。
立っているよりは横になっている方が通いなれた感じがする。端から見ると変だけれど、TwitterやFacebookの中だけでは輝くのだ。これでモテる、間違いない。
今回の投稿をまとめると「少年の心を持ったお金持ちでオシャレで知的な高学歴男子」である。完璧ではないか。モテないはずがない。ぜひ私のような人になってください。
こんなにもモテることに手応えを感じたことはない。お金持ちでオシャレで知的で高学歴な上に少年の心を持っている。自力でモテモテの実の能力者になったのだ。
しかしTwitterやFacebookにそれに対する反応は特には返ってきていない。付き合いたい、と連絡が殺到してもいいはずだ。でも、ない。何がいけないのだろう。でもあきらめない。あきらめたらそこで試合終了なのだ。頑張ろうと思う。