───「終末のハーレム」もいよいよ佳境に入り、82話に「第1部クライマックス!」と書かれていました。「第1部」ということは!?
LINK先生(以下、LINK):今のストーリーがいったん終了を迎えます。ただし第1部ということは、もちろん第2部も予定しております!
宵野コタロー先生(以下、宵野):第2部が検討されていたのっていつ頃でしたっけ?
LINK:もう1年以上前だった気がしますね。
宵野:もちろん連載開始の時点で第2部は想定してなかったので、どうしようかなーって途中ふわふわした気持ちで作画していました(笑)第1部は終わりますけど、次に繋がる終わりですから、自分の中では中盤くらいの気持ちです。
LINK:我々としては、例えば海外ドラマのようにシーズン1が終わって、シーズン2が始まるような捉え方です。なので第2部が「終末のハーレム ファンタジア」のようにガラっと世界観が変わる事はなく、この世界の続きをちゃんと描いていきます。
───クライマックスが近づいているだけあって、ついに水原怜人が周防美来とメイティングするんでしょうか?
LINK:次回の更新にご期待ください!
宵野:最近は美来がだんだん自分を出してきて、泣き顔が増えてきました。感情を爆発させている美来や橘絵理沙の顔を描く時の作画は燃えますねー。
担当編集:LINK先生、すぐ泣かせるんで(笑)
LINK:物語の展開上クライマックスですし(笑)
担当編集:美来は途中で出番が減っちゃいましたので、気になっていた読者さんも多かったはず。
LINK:登場人物の多い作品なので、どうしても一人一人にスポットを当てる時間が足りなくて……けど美来は大事なメインヒロインなので、最近の活躍は嬉しいですね。
───タイトルに「ハーレム」と名付いているだけに、数多くのヒロインが登場します。個人的な好みのタイプの女性はいらっしゃいますか?
LINK:クロエや花蓮みたいな曲者キャラが好みなのは変わらず、怜人が世界に舞台を広げたことで、後半に登場した冰冰(ビンビン)やアナスタシアも好きですね。東堂晶も当然好きで……ちょっと多くてすいません(笑)
宵野:アナ姫より冰冰の方が奥手なイメージなんですよね、私の中では。
LINK:そうですね。性に関しては東洋の真面目さというか。
───妹、お嬢様、ロリ、女教師から、国籍も中国、アメリカ、インド、ヨーロッパの王女まで……女性を出し尽くした感じはしませんか?
LINK:この世界はですね、女性が50億人いるんですよ。まだ多分50人くらいしか登場してませんから、素敵な女性キャラはこれからもたくさん出せます! 外見や国籍だけじゃなく、まだまだ現れていない魅力的な内面を持った女性は一杯いますから。
宵野:クロエの補佐官のポープがいるじゃないですか、50話で美来を人質にした人。ポープを最初描いた時に、「もっと可愛く!」みたいなダメ出しが(笑)
宵野:なので作画も負けないように、ちょっとタッチを変えてみたり、瞳の描き方を変えたり。試行錯誤しながら色々と挑戦しています。
LINK:最初から素晴らしい絵だったと思いますけど、さらに進化してるんですよね。
宵野:進化してます? 1巻の絵は、ちょっと直視したくないんですよ、もう(笑)
───我々からすれば完璧なのに、本人はさらに高みを目指していると。
LINK:剣豪の「剣の道に終わりはない……」みたいな(笑)
宵野:絵を描くことは、もうずっと修行ですよ。同じキャラを描き続けていると、「この顔、前も描いたじゃん」って、連載だからこそ気になる点が出てくるんです。
それに会話だけのシーンは単調にならないようにアングルに気を遣ったり。カメラワークに関しては自分の今の課題なので、迫力のある絵を描けるように精進しています。
担当編集:ネームの段階で「こうしたらどうでしょう?」って宵野先生からご提案をいただけることもあります。僕とLINK先生が見落としがちなところを、宵野先生がポンと入れてくれるんです。